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ゴルフ初心者

ゴルフのスロープレー対策|プレーファーストのために初心者が今すぐ実践できること

「自分のプレーが遅くて、同伴者や後ろの組を待たせているのではないか」。ラウンド中にそんな不安を感じたことがある初心者は少なくありません。プレーファーストという言葉は聞いたことがあっても、具体的に何をすればよいのかまでは分からない、という方も多いでしょう。

ゴルフのスロープレー対策|プレーファーストのために初心者が今すぐ実践できること

「自分のプレーが遅くて、同伴者や後ろの組を待たせているのではないか」。ラウンド中にそんな不安を感じたことがある初心者は少なくありません。プレーファーストという言葉は聞いたことがあっても、具体的に何をすればよいのかまでは分からない、という方も多いでしょう。

この記事では、いわゆるスロープレー対策として、待ち時間の使い方から打つ順番、ボールが見つからないときの対応、移動のコツ、後半の体力配分まで、次のラウンドからすぐ実践できる具体策を時系列で紹介します。ゴルフのマナー全般については別記事で解説していますが、ここでは「進行を遅らせないためにどう動くか」という一点に絞って掘り下げます。

プレーファーストの時系列フロー(打つ番までの準備、打つ順番の判断、球探しの基準、移動のコツ、後半の体力配分)を示す図
各項目の具体的なやり方は、本文で詳しく解説しています。

プレーファーストとは「自分の番までに準備を終えておく」こと

プレーファーストとは、簡単に言えば「自分の番が来たらすぐ打てる状態を作っておくこと」です。難しい技術や特別な体力は必要なく、待っている間の使い方や意識の持ち方を少し変えるだけで実践できます。

初心者のうちは、クラブ選びに迷ったり、球を探すのに時間がかかったりして、多少プレーが遅くなってしまうのは自然なことです。それ自体を過度に気にする必要はありません。大切なのは、完璧な速さを目指すことではなく、「工夫できる部分を工夫する」という姿勢です。これから紹介するポイントを意識するだけで、進行への負担はかなり軽くできます。

自分の番が来るまでにやっておく3つの準備

プレーファーストの基本は、「自分の番が来てから考える」のではなく「自分の番が来る前に準備を終えておく」ことです。同伴者がプレーしている間の時間をどう使うかで、進行のスピードは大きく変わります。

打つ番になる前にクラブと狙いを決めておく

同伴者が打っている間に、自分が使うクラブと狙う方向を先に決めておきましょう。自分の番になってから番手に迷ったり、方向をあらためて考え始めたりすると、そのぶん待たせる時間が長くなります。距離や風向きの確認、狙う場所の判断は、自分の番が回ってくる前に済ませておくのが基本です。

素振りは最小限にとどめる

素振りには、体の動きを確認したりリズムを整えたりする役割があります。ただし、素振りを何度も繰り返すと、それだけ自分の番にかかる時間が長くなってしまいます。何回までなら問題ないという明確な基準があるわけではありませんが、一般的には素振りの回数を少なめにとどめるとよいとされています。素振りが多くなりがちだと感じる方は、まず1回減らすことを意識してみるとよいでしょう。

同伴者の順番中に済ませられることは済ませておく

自分の番以外の時間にも、進行を早めるためにできることがあります。自分のボールがどのあたりに飛んだかを見届けておくのはもちろん、同伴者のボールの行方もあわせて見ておくと、一緒に探すことになった場合の時間短縮につながります。同伴者のプレーを見ている時間を「待ち時間」ではなく「準備の時間」として使う意識を持つと、自分の番が来たときにスムーズに動けます。

打つ番が来たら|遠球先打とレディーゴルフの使い分け

打つ順番は、ホールから遠い位置にいるプレーヤーから打つ「遠球先打」が原則です。ただし、この順番を必ず厳密に守らなければならないわけではありません。

安全に配慮したうえで、順番によらずに打つプレーの仕方は「レディーゴルフ」と呼ばれます。レディーゴルフは単なる慣習やマナーではなく、ゴルフ規則6.4b(2)で明確に認められ、進行を早める方法として推奨されている公式なルールです。たとえば、自分のほうが準備が先に整っている場合や、同伴者と合意のうえで進行を早めたい場合には、安全を確認したうえで遠球先打の順番によらずに打っても問題ありません。

「マナー的に多めに見てもらえる」ものではなく、「ルール上はっきりと認められた選択肢」であると理解しておくと、必要な場面で気兼ねなく取り入れやすくなります。

ボールが見つからないときの対応|暫定球と3分ルール

自分の打った球が見当たらないと、探す時間そのものが進行の遅れにつながります。ここで役立つのが「暫定球」の仕組みと、球を探せる時間の基準です。

「暫定球を打ちます」と声に出す

打った球がラフや林に入ってしまい、見つからない可能性がある場合は、その場にもう一つ球をプレーする「暫定球」という方法があります。暫定球を使えば、元の球を探しに行って見つからなかった場合でも、探しに戻ることなくそのままプレーを続けられます。

暫定球を打つときは、周囲にその意図をはっきり伝える必要があります。「暫定球を打ちます」「暫定球をプレーします」「念のために別の球をプレーします」といった言い方であれば意図が明確に伝わります。一方、「もう1回打ちます」「別の球を打ちます」といった曖昧な言い方では、暫定球としての意図が伝わったとみなされない場合があります。意図が明確でないまま別の球を打ってしまうと、その球がそのままインプレーの球として扱われ、元の球を探す権利を失ってしまうことがあるため注意が必要です。

球を探せる時間は3分(見切りをつける基準)

球を探してよい時間は、現行のルールでは3分と定められています。以前は5分でしたが、2019年のルール改正で3分に短縮されました。だらだらと長く探し続けるのではなく、3分を目安に見切りをつける意識を持っておくと、進行への影響を最小限に抑えられます。時計やスマートフォンで正確に測る必要はありませんが、「探すのは3分程度まで」という基準を頭に入れておくだけでも、判断のスピードが変わってきます。

打った後の移動とグリーン上で意識したいこと

打った後の動き方も、進行のスピードに大きく影響します。

複数本のクラブを持って次のショット地点へ向かう

次のショットで使う可能性のあるクラブを2〜3本まとめて持って移動すると、番手を選び直すためにカートやキャディバッグまで往復する手間が省けます。特にグリーン周りでは、アプローチとパターの両方を持って向かうと無駄な移動を減らせます。

グリーン上・スコア記入は手短に

グリーン上での細かいマナー(ボールマークの直し方やラインの読み方など)は他の記事で詳しく扱いますが、進行の観点では「グリーン上での動作を手早く済ませる」「スコアの記入はグリーンを離れて次のティーに移動してから行う」といった工夫が有効です。グリーン上にとどまる時間を短くするだけでも、後ろの組を待たせにくくなります。

次のホールのティーに早く着く

ホールアウトしたら、カートやクラブハウス周辺で長く立ち止まらず、次のティーイングエリアへ早めに移動することも意識しましょう。カートの操作やクラブハウスでの過ごし方に関する細かいマナーは他の記事で扱っていますが、ここでは「移動を後回しにしない」という意識だけ持っておけば十分です。

ラウンド後半でも遅くならないための体力配分

ラウンド序盤は元気に動けても、後半になるにつれて疲れから動きが鈍くなり、結果的にプレーが遅くなってしまうことがあります。これを防ぐには、最初から飛ばしすぎず、一定のペースを保つ意識が役立ちます。

休憩できるタイミングで水分やエネルギーを補給しておくことも、後半の集中力とスムーズな動きを保つうえで有効な一般的な対策です。医学的な効果を保証するものではありませんが、「後半に息切れしない体力配分」を意識しておくだけでも、進行への影響を減らせます。

「ハーフ2時間15分」「18ホール4時間」は目安であり公式ルールの数値ではない

ゴルフに関する情報を調べていると、「ハーフ2時間15分」「18ホール4時間〜4時間30分」といった数字を目にすることがあります。これらは日本ゴルフ協会(JGA)が定めた公式ルール上の基準ではなく、個々のゴルフ場やゴルフスクールが独自に案内している目安です。

実際に示されている数値にも幅があります。18ホールの目安を「4時間30分以内」としている施設がある一方、「初心者は5時間程度」を目安とする案内も見られ、一律の正解があるわけではありません。プレー時間は、予約先のゴルフ場や同伴者の人数、当日の混雑状況によって変わります。数字そのものを暗記するよりも、「自分の組が全体の流れの中で極端に遅れていないか」を意識するほうが実践的です。

「40秒ルール」とスロープレーの罰則は自分に関係あるのか

「40秒ルール」や「スロープレーには罰則がある」という話を聞いて、不安になった方もいるかもしれません。ここで、その内容と適用範囲を正確に整理しておきます。

40秒ルールは規則5.6bに定められた「推奨」時間

ゴルフ規則5.6bには、プレーヤーが妨げや気が散る要素なく打てる状態になってから、40秒以内にストロークを行うことが推奨されると定められています。これはあくまで規則本文上「推奨(recommended)」とされているものであり、40秒を超えたからといって、その場で自動的に罰則が科されるわけではありません。実際に時間を計測して罰則を科す運用(いわゆるバッドタイム制度)を行うかどうかは、大会の委員会が「プレーのペースの方針」をローカルルールとして採用した場合に限られる仕組みになっています。

警告→罰打→失格という罰則は主に正式競技での運用例

プロツアーやJGA主催のアマチュア公式競技の一部では、規定時間を超えた場合に「警告→1罰打→2罰打→失格」という段階を踏んだ罰則が実際に運用されています。ただし、これは時間を計測し罰則を判断する委員会が存在する正式な競技を前提とした仕組みです。友人同士で回る通常のセルフプレーラウンドには、時間を計測して罰則を科す主体そのものが存在しないため、こうした罰則がそのまま適用される仕組みにはなっていないと考えられます。とはいえ、罰則の有無にかかわらず、周囲を待たせない意識を持つこと自体には変わらず意味があります。

40秒ルール(規則5.6b)、レディーゴルフ(規則6.4b(2))、球の捜索3分、ハーフ2時間15分・18ホール4時間の目安を整理した図
「ハーフ2時間15分」「18ホール4時間」は公式ルールの数値ではなく、ゴルフ場等が示す目安です。

待たれてしまった・注意されたときの振る舞い方

ここまで意識していても、実際に同伴者や後ろの組を待たせてしまう場面はあります。そんなときに大切なのは、必要以上に落ち込んだり焦ったりしないことです。

待たれてしまったと感じたら、「お待たせしました」と一言添えるだけで十分です。そのうえで、次のホールから気持ちを切り替え、これまで紹介した準備の仕方を意識し直せば問題ありません。一度の遅れで自分を過度に責める必要はなく、少しずつ改善していく姿勢のほうが長く続きます。同伴者への具体的な挨拶や声のかけ方については、他の記事で詳しく解説する予定です。

まとめ|今日から意識したいプレーファーストのポイント

プレーファーストの基本は、「自分の番が来る前に準備を終えておく」という一点に集約されます。ここまで紹介した内容のうち、特に意識しておきたいポイントを振り返ります。

  • 同伴者がプレーしている間にクラブと狙いを決めておく
  • 素振りは少なめにとどめる
  • 打つ順番はレディーゴルフも活用し、状況に応じて柔軟に判断する
  • 球が見つからないときは「暫定球を打ちます」と明確に声に出し、3分を目安に見切りをつける
  • 移動時は複数本のクラブを持って向かい、グリーン上やホール間の移動も手早くする
  • 後半に息切れしないよう、序盤から一定のペースを保つ

「ハーフ2時間15分」「18ホール4時間」といった数字や、「40秒ルール」「罰則」といったルール上の話は、いずれもゴルフ場や競技の運用に関わるものであり、通常のセルフプレーで数字そのものに縛られる必要はありません。それよりも、この記事で紹介した具体的な行動を一つずつ意識するほうが、実際の進行改善につながります。グリーン上の詳しいマナーやバンカーならし・ディボット直しの手順、「ファー」の意味とタイミング、同伴者への挨拶の作法については、それぞれ別の記事で詳しく解説する予定です。次回のラウンドでは、まず「自分の番までに準備を終えておく」ことから意識してみてください。

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この記事を書いた人

AlonezGOLF編集部

ゴルフ歴の異なるメンバーで構成された編集チーム。初心者がつまずきやすい点を実際に確認しながら記事を作成しています。