ゴルフシューズの選び方|初心者が失敗しない5つの判断軸とおすすめの選び方
「ゴルフシューズって、結局何を基準に選べばいいの?」——初めての1足を前にすると、種類もサイズもブランドも多く、迷ってしまうものです。
「ゴルフシューズって、結局何を基準に選べばいいの?」——初めての1足を前にすると、種類もサイズもブランドも多く、迷ってしまうものです。
ゴルフシューズ選びで失敗しないためには、種類・サイズ・締め方・防水性・価格帯という5つの判断軸を押さえておくことが近道です。この記事では、それぞれの判断軸をひとつずつ整理しながら、初心者が選びやすい代表的なモデルもあわせて紹介します。
そもそもゴルフシューズは必要?普通のスニーカーがNGな理由
結論から言うと、ゴルフには専用のシューズを用意するのが基本です。
理由は大きく2つあります。ひとつは、普段履いているスニーカーには滑り止め機能がなく、傾斜地に立ったときやスイング中に足元が踏ん張りにくいことです。ゴルフシューズはソールの構造やスパイクによってグリップ力を確保する設計になっており、安定したスイングにつながります。
もうひとつは、多くのゴルフ場のドレスコードで、スニーカーでのプレーが認められていない点です。すべてのゴルフ場が一律にスニーカーを禁止しているわけではありませんが、事前に確認せずに普段履きのスニーカーでコースに向かうと、入場できないおそれがあります。ドレスコードの詳しい確認方法は後半で改めて解説します。
初心者のゴルフシューズ選び|まず押さえたい5つの判断軸
最初にゴルフシューズ選びの全体像を整理しておきます。押さえるべき判断軸は次の5つです。

- 種類:スパイクレスかソフトスパイクか
- サイズ:普段のスニーカーとの選び方の違い
- 締め方:靴紐タイプかダイヤル式(BOAなど)か
- 防水性:防水メンブレン採用モデルかどうか
- 価格帯:エントリー・標準・機能重視のどの帯を選ぶか
ここから、それぞれの軸を順番に見ていきます。
スパイクレスとソフトスパイク、初心者はどちらを選ぶべき?
ゴルフシューズは大きく分けて「スパイクレス」「ソフトスパイク(樹脂製スパイク)」「メタルスパイク(金属製スパイク)」の3種類があります。現在の主流はスパイクレスとソフトスパイクで、初心者もこのどちらかから検討するのが基本的な選び方です。どちらが絶対的に優れているというわけではなく、それぞれに特徴があります。

スパイクレスシューズの特徴・メリット・デメリット
スパイクレスシューズは、ソールにスパイクを付けず、凹凸のあるソールパターンでグリップを確保するタイプです。軽量で屈曲性が高く、スニーカーに近い感覚で履けることが特徴で、練習場にもコースにも使いやすいモデルが増えています。
一方で、スパイクのように部品を交換することができないため、ソールが摩耗してきたら買い替えが必要になる点はデメリットです。
初心者向けのスパイクレスモデルとしては、ASICSの「GEL-PRESHOT CLASSIC 4」(品番1113A054)が代表例のひとつです。スニーカーライクなデザインで、WIDE(3E相当)のゆったりとした設計、22.5cmから29.0cm程度まで幅広いサイズ展開があり、価格は14,999円(税込)です。幅広めの設計やサイズ展開が気になる場合は、GEL-PRESHOT CLASSIC 4の詳細を確認してみてください。
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女性向けには、New Balanceの「574 v3 SL BOA」(レディース・品番WGBS574)があります。日本人の足に合わせたラストと2Eウイズで作られており、ダイヤルを回すだけで締め付けを調整できるBOAシステムを採用しています。サイズは22.5cmから25.5cm、価格はオープン価格で実勢12,010円〜18,700円程度です。なお、2025年には後継モデルの574v4シリーズも登場していますが、574v3も現行モデルとして複数の販売店で購入できます。女性向けのラスト設計が気になる場合は、574 v3 SL BOA(レディース)のサイズ・カラーも確認してみてください。
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ソフトスパイクシューズの特徴・メリット・デメリット
ソフトスパイクシューズは、ソールに樹脂製のスパイクが付いており、摩耗したスパイクだけを交換できる点が特徴です。スパイクが地面に食い込むため、スイング時に踏ん張りやすいと言われています。その分、スパイクレスに比べてシューズ自体がやや重くなる傾向があります。
どちらが優れているというよりも、「軽さ・扱いやすさを重視するならスパイクレス」「グリップ力を維持しやすい構造を重視するならソフトスパイク」という考え方で選ぶとよいでしょう。特にこだわりがなければ、軽さと扱いやすさ、価格帯の選択肢の多さから、まずはスパイクレスから検討してみるのがおすすめです。
メタルスパイクは基本的に使用不可(禁止の実態と注意点)
かつてはスパイクといえば金属製のメタルスパイクが主流でしたが、グリーンやカート道などの施設を傷つけてしまう問題から、現在は多くのゴルフ場で使用が禁止されています。
実際に、小金井カントリー倶楽部は公式サイトのドレスコード・マナー案内で「メタルスパイクシューズの使用は全面禁止とさせて戴きます」と明記しています。また、国内最大級のゴルフ場運営会社であるアコーディアゴルフも、公式サイトで「メタルスパイクは、大半のゴルフ場で禁止されている」「ソフトスパイクやスパイクレスなど、ゴルフ専用シューズがマスト」と案内しています。
すべてのゴルフ場を網羅した統計があるわけではありませんが、大半のゴルフ場でメタルスパイクは使えないと考えておくのが安全です。これから最初の1足を選ぶのであれば、スパイクレスかソフトスパイクを選んでおけば、この点で困ることはまずありません。
正しいサイズの選び方|普段のスニーカーとの違い
ゴルフシューズは、普段履いているスニーカーよりも0.5cm大きめのサイズを目安に選ぶのが基本です。ラウンド中は長時間歩くため足がむくみやすく、ゴルフ用ソックスもある程度の厚みがあるため、普段のサイズのままだと窮屈に感じることがあります。
試着の際は、つま先に指1本分程度の余裕があるかを確認しましょう。ただし、大きすぎるサイズを選ぶとシューズの中で足が動いてしまい、かえってスイングが安定しなくなるため注意が必要です。可能であれば、ゴルフ用のソックスを履いた状態で、足がむくみやすい夕方の時間帯に試着するのがおすすめです。
なお、ブランドによってサイズ感が多少異なる場合があります。同じ表記サイズでも履き心地に差が出ることがあるため、可能な範囲で実際に試着してから購入することをおすすめします。
締め方で選ぶ|紐タイプとダイヤル式(BOA)の違い
ゴルフシューズの締め方には、大きく分けて靴紐タイプとダイヤル式(BOAシステムなど)の2種類があります。
ダイヤル式は、ダイヤルを回すだけで脱ぎ履きができ、足全体を均一な力で締められるのが特徴です。プレー中に手を汚さずに素早く調整できる手軽さがある一方、人によっては圧迫感を感じる場合があること、紐タイプに比べて価格が高めのモデルが多いこと、機構が破損すると締められなくなるリスクがあることは知っておきたいポイントです。
紐タイプは、つま先・甲・足首など部位ごとに締め具合を細かく調整できるのが特徴です。プロには紐タイプの使用者が多い一方、脱ぎ履きのしやすさからアマチュアにはダイヤル式が人気という傾向もあります。どちらが優れているというより、フィット感の好みや扱いやすさで選ぶ判断軸と考えるとよいでしょう。

ダイヤル式の代表的なモデルとしては、adidasの「S2G 26 BOA」があります(メンズ品番JR1886、レディース品番JR1892・JQ3557)。BOAダイヤルによるフィット調整とワイド設計のゆったりとした作りが特徴で、アッパーには防水加工が施されています。なお、この防水加工は後述するGORE-TEXなどの防水メンブレンではなく、adidas独自の防水技術です。価格は15,400円(税込)です。ダイヤル式の締め心地が気になる場合は、S2G 26 BOAの詳細を確認してみてください。
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防水性で選ぶ|防水メンブレン(GORE-TEXなど)採用モデルとは
ゴルフは天候にかかわらずプレーすることが多く、雨の日のラウンドや朝露の残る芝の上を歩く場面もあるため、防水性はシューズ選びで軽視できないポイントです。
ゴルフシューズの防水加工には、大きく2つのタイプがあります。ひとつはアッパーの表面をコーティングして水を弾く方式で、比較的手頃な価格帯のモデルに多く採用されていますが、1〜2シーズンほどで効果が薄れやすいとされています。もうひとつは、GORE-TEXに代表される防水メンブレンをシューズの内部構造に組み込む方式で、防水性・透湿性が長く持続しやすい構造とされています。なお、業界共通の公的規格があるわけではないため、この記事では「防水メンブレン(GORE-TEX等)採用の有無」という基準で説明します。
防水メンブレン採用モデルの代表例が、MIZUNOの「ジェネム WG GTX ボア」(品番51GQ2300)です。商品名・商品説明にGORE-TEX採用が明記されており、Li2ダイヤル式のBOA、MIZUNO独自のクッション素材ENERZYを搭載、2年間の防水保証が付いています。サイズは24.0cmから28.0cm・29.0cm(4E相当)まで展開しています。価格は21,560円(税込)です。
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防水メンブレン採用モデルは、素材や構造にコストがかかる分、価格帯としては1.5万円台以上になる傾向があります。雨天時の快適性が気になる場合は、ジェネム WG GTX ボアの詳細を確認してみてください。
初心者向けの価格帯の目安|エントリー・標準・機能重視の3段階
初心者向けの価格帯は、情報源によって「5,000円台から」とするものと「1.5万円以上」とするものがあり、単一の相場としてひとくくりにするのは難しいのが実情です。そこで、この記事ではエントリー・標準・機能重視の3段階に分けて整理します。

- エントリー帯:5,000円台〜1万円前後
- 標準帯:7,000円台〜1.5万円程度
- 機能重視帯:1.5万円台以上(防水メンブレン採用モデルなど、機能性を重視すると価格はさらに上がる傾向があります)
エントリー帯の特徴と代表モデル
エントリー帯は、まずはコストを抑えて1足を試してみたいという場合に適した価格帯です。ただし、専業のゴルフブランドでは、この価格帯に該当する現行モデルが少ないのが実情です。専業ブランドの目安としては5,000円台〜1万円前後になりますが、ワークマンのようなゴルフ専業ではないブランドの商品であれば、これをさらに下回る価格帯でも見つかります。
価格を最優先したい場合の選択肢として挙げられるのが、ワークマンの「スウィングトーション」(品番SG361)です。ピンスパイクレスソールを採用したスパイクレスタイプで、ポリウレタンコーティングのアッパーにより朝露やぬかるみにも配慮した作りになっています。サイズは24.5cmから28.0cm(0.5cm刻み、27.5cmを除く)、価格は3,300円(税込)です。
ゴルフ専業ブランドではないため、専業ブランドならではの機能性やフィット感を重視したい場合は、標準帯以上のモデルもあわせて検討することをおすすめします。まず1足試してみたい場合は、価格を抑えた選択肢としてスウィングトーションの詳細を確認してみてください。
標準帯の特徴と代表モデル
標準帯は、機能性と価格のバランスを重視する初心者に向いた価格帯です。
代表例として、MIZUNOの「ネクスライトエナジー」(品番51GQ2440)があります。紐タイプのスパイクレスモデルで、1年間の防水保証が付いています。なお、このモデルはGORE-TEXなどの防水メンブレンは採用しておらず、独自の防水加工によるものである点は正しく理解しておきたいポイントです。価格は14,850円(税込)です。防水機能とコストのバランスが気になる場合は、ネクスライトエナジーの詳細を確認してみてください。
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機能重視帯の特徴と代表モデル
機能重視帯は、防水性や耐久性など、より高い機能を求める場合に検討したい価格帯です。前述した防水メンブレン(GORE-TEX)採用モデルであるMIZUNOの「ジェネム WG GTX ボア」も、この価格帯に位置づけられます。詳しい特徴は防水性の項目で紹介したとおりです。
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レディース向けモデルを選ぶ場合の考え方
レディース向けのゴルフシューズも、選び方の基本的な判断軸は男性向けと変わりません。種類・サイズ・締め方・防水性・価格帯という5つの軸で、自分の使い方に合うものを確認していく点は共通です。
先ほど紹介したNew Balanceの「574 v3 SL BOA」(レディース)も、日本人の足に合わせたラストとBOAシステムを備えたモデルとして、初めての1足を検討する際の候補になります。サイズ感の好みは人によって異なるため、可能であれば試着してから選ぶと安心です。
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ゴルフ場のドレスコード・シューズ規定に関する注意点
ここまで紹介してきた選び方の判断軸に加えて、実際にコースに出る前に確認しておきたいのがドレスコードとの関係です。
スパイクレスシューズは「ソフトスパイクの一種」として扱われることが多く、ソフトスパイク指定のゴルフ場でも使用できるケースが一般的とされています。ただし、施設によってはソフトスパイクのみを可としている場合もあるため、初めて訪れるゴルフ場・練習場では事前に確認しておくと安心です。
また、ゴルフの公式ルールを定めるJGA(日本ゴルフ協会)やR&Aのゴルフ規則そのものには、服装やシューズに関する規定は含まれておらず、各ゴルフ場や各競技団体がそれぞれ独自に服装規定を定めているとされています。そのため、シューズの種類やドレスコードの詳細は、プレーするゴルフ場ごとに確認するのが確実です。
実際の規定例として、小金井カントリー倶楽部では前述のメタルスパイク全面禁止に加えて、来退場時は原則として革靴での来場をお願いする旨や、半ズボン着用時はハイソックスまたはくるぶしが隠れるソックスを着用する旨が案内されています。こうした規定はゴルフ場ごとに異なるため、予約先のゴルフ場・練習場の公式サイトなどで事前に確認しておくことをおすすめします。
購入後のお手入れ・メンテナンス方法
お気に入りの1足を長く使うためには、ラウンド後のお手入れも大切です。基本的な流れは次のとおりです。
- ラウンド後、ブラシで泥や砂を落とす
- 素材に応じてクリーニングする(合成皮革はアルカリ電解水、天然皮革は専用クリーナーが目安)
- 直射日光を避け、日陰の風通しの良い場所で乾燥させる
- 新聞紙などを詰めて内部の湿気を吸収し、型崩れを防ぐ
- 通気性のある布袋や靴箱で保管する
この流れを習慣にしておくと、シューズを良い状態に保ちやすくなります。
シューズの寿命の目安
ゴルフシューズの寿命は、使用頻度にもよりますが、おおむね1〜2年程度が目安とされています。ソールの摩耗や防水性能の低下が気になってきたら、買い替えを検討するタイミングと考えるとよいでしょう。使用頻度が少なければこれより長く使えることもあるため、あくまで目安として捉えてください。
まとめ|初心者のゴルフシューズ選び方チェックリスト
最初の1足を選ぶ際は、次の5つの判断軸を順番に確認してみてください。
- 種類:スパイクレスかソフトスパイクか(メタルスパイクは多くのゴルフ場で使用不可)
- サイズ:普段のスニーカーより0.5cm大きめ、つま先に指1本分程度の余裕を目安に試着する
- 締め方:紐タイプかダイヤル式(BOA)か、フィット感の好みで選ぶ
- 防水性:防水メンブレン(GORE-TEX等)採用の有無を確認する
- 価格帯:エントリー・標準・機能重視のどの帯を重視するか
あわせて、プレーするゴルフ場のドレスコード・シューズ規定を事前に確認しておくと、当日になって困ることを避けられます。この記事で紹介した判断軸を参考に、自分に合う1足を見つけてください。
