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ゴルフ初心者

ゴルフクラブの名前・部位の覚え方|種類と各部位を初心者向けに整理

「フェースを開いて」「ソールを滑らせて」——レッスンや練習場でこう言われても、どこを指しているのかピンとこない。そんな経験はないでしょうか。ゴルフを始めたばかりの頃は、クラブの種類名も、ヘッドやシャフトといった部位の名前も一度に覚えなければならず、途中で挫折してしまう人も少なくありません。

ゴルフクラブの名前・部位の覚え方|種類と各部位を初心者向けに整理

「フェースを開いて」「ソールを滑らせて」——レッスンや練習場でこう言われても、どこを指しているのかピンとこない。そんな経験はないでしょうか。ゴルフを始めたばかりの頃は、クラブの種類名も、ヘッドやシャフトといった部位の名前も一度に覚えなければならず、途中で挫折してしまう人も少なくありません。

この記事では、①クラブの種類の名前→②クラブを構成する部位の名前→③効率よく覚えるコツ、という順番で、ゴルフクラブの呼び方をまるごと整理します。大きな単位から小さな単位へと段階的に理解していくことで、一度に丸暗記するよりも負担なく頭に入れられるはずです。なお、クラブそのものの選び方(セットで揃えるか単品にするか、新品か中古かなど)については別記事で詳しく解説しているため、この記事では「名前を覚える」ことに焦点を絞ります。

読み終える頃には、自分のクラブを見ながら「これがヘッド、これがフェース」と指させるようになり、レッスンや練習場での会話に置いていかれない状態を目指せるはずです。

ゴルフクラブの種類の名前を覚える|ドライバーからパターまで

まず押さえておきたいのは、ゴルフクラブの種類名には「規則で正式に定められているもの」と「業界・メディアで広く使われている呼び方」の2種類が混在しているという点です。

ゴルフ規則を管理するR&A(The R&A)とUSGAが定める用具規則では、クラブは形状と用途によって「ウッド」「アイアン」「パター」の3つの形式に分かれると定義されています。用具規則の該当箇所を要約すると、ウッドはヘッドのフェース面から背面までの幅が比較的広く、さまざまな素材で作ることができるクラブ、アイアンはフェース面から背面までの幅が比較的狭く、通常はスティール製のクラブとされています。この「ウッド・アイアン・パター」の3分類が、ゴルフクラブにおける正式名称と呼べるものです。

一方、私たちが日常的に耳にする「ドライバー」「フェアウェイウッド」「ユーティリティ」、あるいは「PW」「AW」「GW」「SW」といったウェッジの呼び名は、用具規則が独立して定義しているものではありません。これは「間違った呼び方」というわけではなく、日本のゴルフ用品業界やメディアで広く定着し、どのメーカー・ショップでも通じる一般的な呼び方だと理解しておけば十分です。本記事でも、これらについては「正式名称」ではなく「一般的に使われる呼び方」として紹介していきます。

ウッド系(ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ)

ウッドに分類されるクラブの中でも、一般的に次のような呼び方で区別されています。

  • ドライバー:ロフト角がもっとも小さく、主にティーショット(各ホールの最初のショット)で使われるクラブです。用具規則ガイドには「ドライビングクラブ」という語があり、ロフト角15度以下のウッドクラブと説明されています。ドライバーは、このドライビングクラブに相当する呼び方として広く使われています。
  • フェアウェイウッド:ドライバーより短く、ティーショット以外にもフェアウェイからの打球などで使われるクラブです。用具規則上の独立した定義はなく、「ドライビングクラブ以外のウッド」という位置づけで捉えられています。
  • ユーティリティ(ハイブリッド):ウッドとアイアンの中間的な形状を持つクラブです。用具規則でも、ウッドかアイアンかはヘッドの形状や寸法を総合的に評価して判断するという趣旨の記述があり、独立したクラブの種類として正式に定義されているわけではありません。

アイアンの名前と番手の意味

アイアンは、ヘッドのフェース面から背面までの幅が比較的狭く、通常はスティールで作られているクラブです。これは用具規則の記述にも沿った説明です。

アイアンには「5番アイアン」「7番アイアン」のように数字がついた番手表記があります。この数字は、大きくなるほど短い距離・高い弾道を打つためのクラブになるという関係性を表しています。反対に、数字が小さいアイアンほど長い距離を狙う設計になっている、という理解で問題ありません。なお、各番手の具体的な角度については、メーカーやモデルによって差が大きいため、本記事では数値には踏み込みません。

ウェッジの名前(PW・AW/GW・SW)と目安のロフト角

用具規則上、実は「ウェッジ」という独立したクラブの分類は存在せず、規則上はすべて「アイアン」の一種として扱われています。「ピッチングウェッジ」「サンドウェッジ」といった名前も、規則に正式な定義文があるわけではありません。とはいえ、これらは業界で広く使われている呼び方であり、実務上は次のように区別されています。

  • PW(ピッチングウェッジ):おおむね42〜47度前後が目安とされています
  • AW/GW(アプローチウェッジ/ギャップウェッジ):おおむね48〜53度前後が目安とされています
  • SW(サンドウェッジ):おおむね54〜60度前後が目安とされています

これらの数値はあくまで複数の情報源に共通する大まかな目安であり、絶対的な基準ではありません。近年は「ストロングロフト化」と呼ばれる、同じ番手でもロフト角を立てて設計する傾向があり、モデルによってはこの目安から外れることもあります。

また、AW(アプローチウェッジ)とGW(ギャップウェッジ)は、基本的にPWとSWの間のロフト角の隙間を埋める、同じ役割のクラブを指す異なる呼び方です。メーカーによって「アプローチウェッジ」と呼んだり「ギャップウェッジ」と呼んだりしているだけで、どちらか一方だけが正しいというわけではありません。

パター(唯一、規則で明確に定義されているクラブ)

実は、ここまで紹介した5種類(ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ・アイアン〈ウェッジを含む〉・パター)の中でパターだけは、用具規則で明確な定義文が用意されています。用具規則には「パターとは主としてパッティンググリーン上で使用されるためにデザインされた、ロフト角が10度以下のクラブである」と定められています。パターという呼び方自体が、ウッド・アイアンと並ぶ正式名称として扱われている点は、覚えておくと少し面白い豆知識かもしれません。

【コラム】クラブの昔の呼び方(スプーン・バッフィーなど)

古いゴルフの本や映画などでは、ウッドクラブに次のような愛称が使われていたことが複数の情報源で確認できます。

  • 1番ウッド=ドライバー
  • 2番ウッド=ブラッシー
  • 3番ウッド=スプーン
  • 4番ウッド=バフィー(バッフィー)
  • 5番ウッド=クリーク

これらの名称そのものは複数の情報源で一致していますが、現在のゴルフ場や練習場でどの程度通じるかについては、明確な裏付けは確認できていません。「かつてこう呼ばれていた」呼び名として知っておく分にはよいですが、近年ではあまり使われなくなっていると言われることもあり、実際の会話で通じるかどうかはあまり期待しすぎない方がよいでしょう。

クラブ全体を構成する3大パーツ|ヘッド・シャフト・グリップ

種類名の次は、クラブ1本を構成する大きな部位の名前を見ていきましょう。ゴルフクラブは、大きく分けると「ヘッド」「シャフト」「グリップ」という3つのパーツでできています。これらはいずれも用具規則の本文で定義・言及が確認できる名称のため、正式名称として扱って差し支えありません。

  • ヘッド(クラブヘッド):ボールを直接打つ部分です。用具規則の中でも、寸法や形状に関する規定がもっとも詳細に定められている部位です。
  • シャフト:クラブヘッドとグリップをつなぐ棒状の部分です。まっすぐさや曲がり方について、用具規則に規定があります。
  • グリップ:プレーヤーが握る部分です。用具規則では「プレーヤーがクラブをしっかりと握れるようにシャフトに取り付けられた物質」と定義されています。

用具規則そのものも、クラブ通則に続いてシャフト、グリップ、クラブヘッド、クラブフェースという順番でセクションが分かれています。次の章では、このうちヘッドの中身をさらに細かく見ていきます。

ゴルフクラブ全体を構成するヘッド・シャフト・グリップの位置関係を示した図
クラブ1本は、大きく分けるとヘッド・シャフト・グリップの3つのパーツで構成されています。

ヘッドをさらに詳しく|フェース・ソール・クラウン・トー・ヒール・ネック(ホーゼル)

ここからは、ヘッドの中をさらに細かく見ていきます。「フェースを開く」「ソールを滑らせる」といったレッスンでよく聞く表現は、このあたりの部位名称を指しています。以下の名称は、いずれも用具規則の本文で用語として使用が確認できているため、正式名称として扱って問題ありません。

  • フェース(クラブフェース):ボールを打つ面のことです。用具規則では「硬くて堅牢なものでなければならない」といった規定が定められています。
  • ソール:クラブを構えたときに地面に接する底面のことです。用具規則の本文でも、寸法規定の基準として頻繁に登場する用語です。
  • クラウン:ヘッドの上面のことで、特にウッド系のヘッドで顕著に確認できる部位です。ソールと対になる位置関係にあります。
  • トー:フェースを正面から見たときの、外側の先端部分です。
  • ヒール:フェースを正面から見たときの、シャフト側(手前)の部分です。
  • ネック(ホーゼル):シャフトとヘッドをつなぐ接合部です。用具規則の定義条文(クラブヘッドへの取り付けに関する規定)では、一貫して「ネック(またはソケット)」という表記が使われています。ただし実際の練習場やゴルフショップでは「ホーゼル」という呼び方の方が広く使われているため、本記事でも「規則の定義上はネックと呼ばれるが、一般にはホーゼルと呼ばれることが多い」という形で両方を併記します。
  • リーディングエッジ:フェースとソールの境界線にあたる、刃のような部分です。
  • トップライン:フェースの上端のラインのことです。

こうして見ると、ヘッドという一つの部位の中にも多くの名前があることがわかります。次の章では、これらをどう覚えればよいか、具体的なコツを紹介します。

ゴルフクラブのヘッドを拡大し、フェース・ソール・クラウン・トー・ヒール・ネック(ホーゼル)・リーディングエッジ・トップラインの位置関係を示した図
ネックは用具規則上の正式表記ですが、練習場やゴルフショップでは「ホーゼル」という呼び方の方が広く使われています。

効率よく・忘れにくく覚えるコツ

ここまでで、クラブの種類名と部位名を一通り確認しました。とはいえ、一度に全部を覚えようとすると挫折しやすいのも事実です。ここでは、少しでも楽に、忘れにくく覚えるための工夫を紹介します。

体の部位に例えて覚える

ヘッド内部の名称については、人の体の部位に例えて説明されることが多いという特徴があります。よく紹介される対応関係は次のとおりです。

  • フェース=顔
  • ソール=足裏
  • クラウン=頭頂部(脳天)
  • トー=つま先
  • ヒール=かかと
  • ネック=首

ただし、この対応関係はゴルフの規則で正式に定められたものではなく、複数のゴルフ関連メディアで広く使われている説明のされ方である、という点には注意が必要です。「なぜこの名前がついたか」を規則が保証しているわけではないため、あくまで記憶の手助けとして参考にする程度がよいでしょう。

ゴルフクラブのヘッド部位(フェース・ソール・クラウン・トー・ヒール・ネック)を、顔・足裏・頭頂部・つま先・かかと・首という体の部位に例えた対応関係を示す図(ゴルフ規則の正式な定義ではなく、ゴルフメディアで広く使われている覚え方であることを図中に明記)
この対応関係はゴルフの規則で正式に定められたものではなく、複数のゴルフメディアで広く使われている覚え方です。

「種類→部位」の順に段階的に覚える

いきなりすべての名前を暗記しようとせず、①まずクラブの種類名(ウッド・アイアン・パターと、それぞれの一般的な呼び方)②次にクラブ全体の3大パーツ(ヘッド・シャフト・グリップ)③最後にヘッド内部の細かい部位、という順番で、大きな単位から小さな単位へと段階的に覚えていくと負担が少なくなります。本記事もこの順番に沿って構成しているので、上から順に読み返すだけでも復習になります。

図解とセットで覚える

名前だけを文章で覚えようとせず、クラブ全体図やヘッド拡大図と一緒に確認することもおすすめです。上で紹介したクラブ全体図・ヘッド拡大図を見ながら、実際に自分のクラブのどこがヘッドで、どこがフェースなのかを指でなぞってみると、文字だけで覚えるよりも記憶に残りやすくなります。

まとめ|まずは種類名・部位名の全体像から

この記事では、ゴルフクラブの名前を「①種類名→②部位名(3大パーツ→ヘッド内部の細部)→③覚え方のコツ」という順番で整理しました。

規則上正式に定められているのは、ウッド・アイアン・パターの3分類のみです。ドライバーやフェアウェイウッド、PW・AW/GW・SWといった呼び方は、業界で広く使われている一般的な呼称であり、規則上の正式名称ではありません。一方で、ヘッド・シャフト・グリップや、フェース・ソール・クラウンといった部位の名称は、いずれも規則の本文で確認できる名称です。

すべてを一度に覚える必要はありません。まずは種類名と部位名の全体像をつかみ、図解を見ながら少しずつ自分のクラブと照らし合わせていけば、レッスンや練習場での会話にも自然についていけるようになるはずです。なお、クラブの選び方そのものについては別記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

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この記事を書いた人

AlonezGOLF編集部

ゴルフ歴の異なるメンバーで構成された編集チーム。初心者がつまずきやすい点を実際に確認しながら記事を作成しています。