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ゴルフ初心者

ゴルフのスコアの数え方|1打ごとの数え方から「+2」「-1」の意味まで

「今日、私+5だったよ」「アウトが48で回った」——ラウンドの後や中継を見ているとき、こうした会話についていけずに戸惑った経験はないでしょうか。ゴルフを始めたばかりだと、スコアが具体的に何を数えているのか、「+2」「-1」のような表記が何を意味するのかが分からず、周りの会話やスコア発表に置いていかれていると感じてしまいがちです。

ゴルフのスコアの数え方|1打ごとの数え方から「+2」「-1」の意味まで

「今日、私+5だったよ」「アウトが48で回った」——ラウンドの後や中継を見ているとき、こうした会話についていけずに戸惑った経験はないでしょうか。ゴルフを始めたばかりだと、スコアが具体的に何を数えているのか、「+2」「-1」のような表記が何を意味するのかが分からず、周りの会話やスコア発表に置いていかれていると感じてしまいがちです。

この記事では、①1ホールごとのスコアの数え方→②パーとの差でスコアを表現する仕組み(+2、-1、イーブン)→③18ホール分の合計の出し方(アウト・イン・トータル)→④グロススコアとネットスコアの違い、という順番で、スコアという記録の「仕組みそのもの」を基本から整理します。パー・ボギー・バーディといった個々の用語の辞書的な解説や、100切りを目指す上達法、初心者の平均スコアの目安、スコアカードへの具体的な記入手順は本記事では扱いません。まずは「何をどう数え、どう表現しているのか」という原理を理解することに絞ってお伝えします。

読み終える頃には、スコアという記録の仕組みが頭の中でつながり、周りの会話やスコア発表の意味が自然と分かるようになっているはずです。

1ホールのスコアはどう数える?基本ルールは「打った回数をそのまま数える」

まず押さえておきたいのは、1ホールのスコアの数え方そのものです。結論から言うと、1ホールのスコアは「実際にボールを打った回数(ストローク数)」をそのまま数える、というのが基本ルールです。これはゴルフ規則(R&A・JGA)に明記された正式な規定であり、慣習や目安ではなく規則そのものです。

規則では、ストロークプレー(もっとも一般的な競技形式)について、すべてのラウンドの各ホールで、行ったストロークと罰打を含めた合計ストローク数を加算していくと定められています。実際のラウンドでは、自分のスコアを記録してくれる「マーカー」と呼ばれる同伴者が、各ホールが終わるたびにそのホールで何打かかったかを確認し、スコアカードに記入していきます。つまり「うまく打てたかどうか」ではなく、「カップにボールが入るまでに何回クラブを振ったか」を単純にカウントしたものが、そのホールのスコアになります。

空振りも1打としてカウントされる(素振りとの違い)

初心者が誤解しやすいポイントとして、「空振り(ミスショット)はカウントされるのか」という疑問があります。結論は、空振りも1打としてカウントされます。

ゴルフ規則では「ストローク」について、球を打つために行われるクラブの前方への動きと定義されています。この定義がポイントで、ボールに当たったかどうかではなく、「打つ意思を持ってクラブを振り切ったかどうか」で判断される仕組みになっています。ダウンスイングの途中でボールを打たないと決めてクラブを意図的に止めた場合や、練習スイングの最中に偶然ボールに当たってしまった場合は、ストロークを行ったことにはならないとされています。

この定義を踏まえると、空振りと素振りの違いが整理できます。

  • 空振り:ボールを打つ意思を持ってクラブを振り切ったが、ボールに当たらなかった場合。規則上の「ストローク」の定義そのものに該当するため、1打としてカウントされます。
  • 素振り:そもそも打つ意思がなく、フォームの確認などのために振っている場合。ストロークの定義から明示的に除外されているため、カウントされません。

つまり判断基準は「ボールに当たったかどうか」ではなく、「打つ意思を持ってクラブを止めずに振り切ったかどうか」にあります。この基準を知っておくだけで、空振りをしてしまったときにも慌てず、正しく打数を数えられるようになります。

OB・ペナルティエリアなどのペナルティも「1打」として加算される

スコアの数え方でもう一つ押さえておきたいのが、OB(アウトオブバウンズ)やペナルティエリア(旧ウォーターハザード)に球を打ち込んでしまった場合の扱いです。これらのケースで球を打ち直す・救済を受ける際には、多くの場合「1打の罰」が加わり、その分がそのホールのストローク数に加算されます。

ゴルフ規則には、罰の重さとして「1打の罰」「一般の罰(ストロークプレーでは2打の罰)」「失格の罰」という段階があると定められています。OBやロストボール、ペナルティエリアからの救済は、代表的な「1打の罰」が科される場面にあたります。

なお、実際にどこにドロップするか、どのように処置するかといった細かい手続きは本記事の主眼ではないため、ここでは深入りしません。ここで押さえておきたいのは、「ミスショットもペナルティも、すべて1打として合計ストローク数に含まれる」というスコアの数え方の大原則です。

「+2」「-1」「イーブン」とは?パーとの差でスコアを表現する仕組み

1ホールごとの数え方が分かったところで、次に理解しておきたいのが「+2」「-1」「イーブン」といった表記です。同伴者との会話やスコア発表で頻繁に耳にするこれらの言葉は、実は打った回数そのものではなく、「パーとの差」でスコアを表しているものです。

ここでいう「パー」とは、それぞれのホールに設定されている基準の打数のことを指します。ただし、一つ注意しておきたいのは、「パーとは〜である」という独立した定義文がゴルフ規則の中にあるわけではないという点です。パー・ボギーという言葉は、規則の中では「パー/ボギー」という別形式の競技を説明する箇所で登場する程度で、独立した用語として厳密に定義されているわけではありません。あくまで、各ホールに委員会が設定する目標打数を指す、広く定着した呼び方だと理解しておくとよいでしょう。

このパーを基準に、それより多く打ったか、少なく打ったかを表すのが「+2」「-1」「イーブン」といった表記です。

  • +2:パーより2打多かったことを意味します
  • -1:パーより1打少なかったことを意味します
  • イーブン(パー):パーと同じ打数だったことを意味します

なぜ合計打数をそのまま言うのではなく、わざわざパーとの差で表現するのでしょうか。この点についてゴルフ規則そのものが理由を説明しているわけではありませんが、一般的には、その都度合計を計算しなくても一目で自分の成績が分かる仕組みとして広く使われている、と説明されることが多いようです。実際、「+5」と聞けば、合計スコアを知らなくても「パーよりも5打多くかかったラウンドだった」ということがすぐに伝わります。

ゴルフのスコアをパーとの差(+2、-1、イーブン)で表す数直線の図
「+2」はパーより2打多く、「-1」はパーより1打少ないという「パーとの差」でスコアを表します。

なお、スコアの差を表す言葉としては「ボギー」「バーディ」といった呼び名もあります。これらもパーとの差を表す慣用的な呼び方の一つですが、本記事では「なぜパーとの差で表現するのか」という仕組みの説明にとどめ、個々の用語の意味を一覧化することはしません。用語ごとの詳しい意味については、別記事で改めて整理する予定です。

18ホール分のスコアはどう合計する?「アウト」「イン」「トータル」の意味

ここまでは1ホールごとの数え方を見てきましたが、実際のラウンドは18ホール分のスコアを合計して初めて「その日のスコア」になります。ゴルフ規則では、すべてのホールの合計ストローク数を加算するという原則が定められており、18ホール分の合計もこの原則の実務的な現れといえます。

一般的なスコアカードでは、この合計を「アウト」「イン」「トータル」という区分で表します。

  • アウト:前半9ホール(1番〜9番)の合計スコア
  • イン:後半9ホール(10番〜18番)の合計スコア
  • トータル:アウトとインを合わせた18ホール分の合計スコア

つまり、アウトの合計+インの合計=トータル、というシンプルな足し算です。「今日はアウト48、イン45だったから、トータル93だった」というように使われます。

18ホール分のスコアを「アウト」(前半9ホール)と「イン」(後半9ホール)に分けて合計し、「トータル」を算出する仕組みを示した図
アウト(前半9ホール)とイン(後半9ホール)を合計するとトータルスコアになります。

このアウト・インという呼び方自体は、ゴルフ規則が定める正式な用語ではありません。由来については、スコットランドの伝統的なリンクスコース(海岸沿いに広がるコース)で、クラブハウスから外へまっすぐ9ホール進み、そこで折り返して残り9ホールでクラブハウスへ戻ってくるというレイアウトが主流だったことに関連していると言われています。前半9ホールを外へ向かう「アウト」、後半9ホールを戻ってくる「イン」と呼ぶ習わしが、そのまま現代のスコアカードにも受け継がれている、という成り立ちです。現在のコースは必ずしもこのレイアウトとは限りませんが、呼び名だけが伝統として残っている、と考えると少し面白いトリビアかもしれません。

グロススコアとネットスコアの違い

同伴者やテレビ中継、スコア発表の場面では、「グロス」「ネット」という言葉もよく耳にします。この違いも、スコアの表現方法の基本として押さえておきたいポイントです。

ゴルフ規則では、グロススコアとネットスコアがそれぞれ次のように定義されています。

  • グロススコア:そのラウンドの合計ストローク数そのもの(行ったストロークと罰打を含む)
  • ネットスコア:グロススコアから、そのプレーヤーのハンディキャップストロークを差し引いたスコア

つまり、これまでこの記事で説明してきた「打った回数をそのまま合計したスコア」がグロススコアであり、そこからハンディキャップの分を引いたものがネットスコアです。

グロススコア(打った回数の合計)からハンディキャップストロークを差し引いてネットスコアを算出する仕組みを示した図
グロススコアからハンディキャップストロークを差し引いたものがネットスコアです。

ハンディキャップとは、簡単に言えば技量の異なるプレーヤー同士が公平に競い合えるようにするための仕組みです。実力に応じて設定される数値をグロススコアから差し引くことで、経験の浅いプレーヤーとベテランのプレーヤーが同じ土俵で競技を行えるようになります。ハンディキャップの具体的な算出方法(コースハンディキャップの計算式など)は仕組みがやや複雑なため、本記事では深入りしません。ここでは、「グロスは打った回数そのもの、ネットはそこからハンディキャップを引いたスコア」という違いだけを押さえておけば十分です。

まとめ|スコアの仕組みが分かれば、次の一歩が見えてくる

この記事では、ゴルフのスコアという記録の仕組みを、①1ホールごとの数え方(打った回数をそのまま数える)②パーとの差での表現方法(+2、-1、イーブン)③18ホール分の合計の出し方(アウト・イン・トータル)④グロススコアとネットスコアの違い、という順番で整理してきました。

「何を」「どう」数え、「どう」表現しているのかという原理さえつかんでしまえば、同伴者との会話やスコア発表で交わされる言葉も、それほど難しいものではなかったと感じられるはずです。

なお、パー・ボギー・バーディといった個々の用語の詳しい意味、100切りを目指すための上達のコツ、初心者の平均スコアの目安、実際のスコアカードへの具体的な記入手順については、それぞれ別記事で詳しく解説する予定です。まずは本記事で「スコアの仕組み」という土台を押さえたうえで、気になるテーマから読み進めてみてください。

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この記事を書いた人

AlonezGOLF編集部

ゴルフ歴の異なるメンバーで構成された編集チーム。初心者がつまずきやすい点を実際に確認しながら記事を作成しています。